引越しアルバイトの最初の一日

アルバイト初日から慣れるまで

その日は晴天でした。
私の気持ちも、天気と同じように初めての仕事に晴れやかな気持だったものです。

 

とにかく朝が早い引越しのお仕事

引っ越し業はとにかく朝が早いです。
朝の8時、9時にはお客様宅に到着せねばならないので、集合時間は朝の5時や6時がほとんどなのです。

 

会社に到着後、班別にその日の作業について、営業さんが作成した指示書を元に打ち合わせします。
その後、地図等を確認し、トラックに乗り合わせて現地に向かいます。

 

あとでわかったことですが、本来初日の初心者は極力楽なところへ配置されるのですが、初日の私が向かった場所は、後の引っ越し人生の中でも1〜2位を争う過酷な場所だったのです。

 

何故、エレベーターがない!

着いた場所は五階建てのマンションです。
しかし、あるはずのエレベーターがありません

 

エレベーター無しのマンション

 

しかも、お客様宅は階段を上がった一番奥だったのです。
初心者である私は「大変そうだな〜」とは思ったものの、お客様の家の中を見るまでは、それほど深刻には考えていなかったのです。

 

お客様宅を訪問

まずは、お客様宅に伺い挨拶をして、指示書を見ながら荷物の確認をしていきます。

 

そして、皆が驚愕しました。
確かに荷物の名称的には指示書通りなのですが、その荷物のレベルが全く想定出来なかったものだったのです。

 

例えば指示書に棚が2つとありました。
皆さんも同じでしょうが、棚と書いてあれば四角い普通の棚を思い浮かべるものです。

 

ですが、そこにあったのは木製で、前面はほぼガラス張りの天井まで付きそうな三角形に近い飾棚でした。

 

また机と書いてあるので、どこにでもある普通の机を想定していたのですが、天板が大理石の物でした。

 

どうも、お客様はお医者様でお金持らしく、エレベーターのない五階に住むのがほとほと嫌になったらしく、引っ越しをされると言うことでした。

 

とにかく荷物は一事が万事この調子でお金のかかったものばかりです。
高価なものはやたら重く、運びにくい形であることを私は初めて知ったのです。

 

こう言う場合は指示書に備考として記載すべきことだったのですが、頭の弱い営業のスタッフによって、この日のこの家の担当作業員は地獄に叩き落とされたのです。

 

そして、身体が動かなくなる

その日は、何時間も作業が続き、全員がヘトヘトになりました。
特に初日の私は顔が真っ青になり、帰宅しても食事が喉を通らない状況でした。

 

風呂に入る気も起きずに、早々に眠りについたのですが、本当の地獄は翌日に待っていました。

 

翌朝目覚めると、疲れは何とかとれていたものの、何故か身体を起こすことが出来ません
そうです、今まで使っていなかった筋肉を使った為、これまで痛くなった経験がない箇所が筋肉痛で動かせなくなったのです。

 

疲れて身体が動かない

 

それでも何とか身体を起こし、転びながら服を着替え、階下に降りようとしました。
ですが足の踏ん張りも利かず、這いつくばって時間をかけて降りることしか出来ませんでした。

 

これでは仕事もままならないかもと思いましたが、人間は不思議なものです。
人前に行き、仕事となると、身体が痛みで悲鳴を上げていても、何とか動くものなのです。

 

しかし、仕事が終わり帰宅すると痛みが襲ってきます。
結局、痛みが完全になくなるまでには1週間を要しました。

 

引っ越し業の大変なところは、仕事を覚えることでも、作業中の酷さでもなく、この最初の痛みに耐えて乗り越えることなのです。

 

こうして、身体が慣れるまでの1週間が終わり、1つハードルを乗り越えました!

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